マーサ・ラスレーの著作「Facilitation with Heart」から、COEURモデルについてご紹介します
"人間らしさ"に意識をむけたつながりを育むにはどうすればよいのでしょうか?
ファシリテーターの役割は、それぞれの魂の本質を理解し、グループ・プロセスを信じて、そこに存在する人たち各々が生まれながらに持っている知恵を開花することにあります。
その場に存在するひとたちと人間的なつながりをつくるために、まずはじめにすることは、自己共感(自分自身とつながること)です。そうすることで、地に足のついたしっかりと揺るぎない存在として立つことができるようになり、あらゆる瞬間に、その場でおきていることをしっかりと捉えることができるようになるのです。すると、そこには深いレベルのつながりがうまれます。
そこから私たちは好奇心や信頼、開放性を育みます。
たとえグループのメンバーが深い葛藤を抱えていたり、グループから離れたいと思っていたり、怒りに満ちていたとしても、緊張は情熱の表現であること、そして、深くつながりたいという願いが秘められていることに気づき、可能性へとつながることができるのです。
ファシリテータは、以下のようなことを行うことができます。
• 呼吸法を活用して、いまここにつながること。そして、その場に居合わせた人たちが同じ空気、そして普遍的な願いを共有しているということに気づいていくこと
• 安心して正直さを表明していける、心理的安全性の高い空間をつくること
• 内面への働きかけ(自己共感など)と、外側への働きかけ(他者への共感や自己表現など)を同時に行うこと
• 強い苦手意識を抱いた相手にも、こころを開いてゆくこと
• 決めつけ・解釈に気づき、それを思いやり(慈愛)へと変容すること
マーサ・ラスレー「オーセンティック・ファシリテーション」
9月10日-11日 in 東京
9月12日-13日 in 大阪 (1日しか参加できない方もご相談ください)
お申し込み、詳細はこちら (8月25日まで早割が適応されます)