マーサ・ラスレーの著作「Facilitation with Heart」から、COEURモデルについてご紹介します
変革に向かう集合的な願いを、どのように受けとめていくことができるでしょうか?
自分の内面(影・シャドー)を探検することができる安全な空間を創造することによって、人々の本音が表現され、より良い世界に貢献したいという願いにつながってゆきます。
異なる視点を歓迎し、それらがどのように共存できるかを探求していきます。この段階は欲求不満や闇、混沌に陥っているように見えることが多いでしょう。しかし、絶望の陰にあるときこそ、人々は自分自身の人間性と深く向きあい、自分の内面と外側の世界を変えたいという願いを認識していくことができるのです。
ここでは表面下にあるものに目を向け、人々が避けようとしているものに気づいていくことで、本当に重要なことについて話せるように誘います。
絶望的になったり疑いの目が芽生えているような時も、プロセスを信じて寄り添うことで、新たな可能性が出現するのです。
たとえ誰かがグループを乗っ取ったり、人の悪口を言ったり、出て行くと脅したりしても、私たちはすべての人が全体の利益に貢献したいと思っているという信念を持っています。
深く眼差しを向けられ、聴かれ、価値を受けとめられることによって、うわべに見えているものが溶けてゆき、自分のもっているギフト(贈り物・才能)が自然にいかされるようになっていきます。それぞれの人が、自分には価値があり、つながりあっているということに信頼を持てるようになるのです。
包摂(インクルージョン)とは、妥協という意味ではありません。グループが何を必要としているのかを常に感じ取り、直感を研ぎ澄ますことで、そこに出現しようとしているものへと注意を向けていくのです。グループの鼓動に注意を向けてゆくと、すべての人が活性化され、自然と波長があっていきます。
ここでは、ファシリテーターは次のことを行います。
• 静寂の空間を創造し、人々が自分の本当の声に気づくことをサポートする。
• 場に息づくものや暗く怖いスペースから逃げることなく留まる。
• 空間から生まれ、出現しようとしているものへと意識を向ける。
• 前に進めたいという欲求やスローダウンしたいという欲求それぞれを同時に尊重する。
• グループの内部をどのようにスピリット(生命のエネルギー)が動いているのかに気づいていく– すべての人の存在がマジックへと貢献しているのだから。
マーサ・ラスレー「オーセンティック・ファシリテーション」
2019年9月10日-11日in 東京
2019年9月12日-13日in 大阪 (1日しか参加できない方もご相談ください)
総合サイト
http://marthaworkshop2019.mystrikingly.com
プログラム概要
http://marthaworkshop2019.mystrikingly.com/blog/2-days
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